今回は僕がソロキャンプでよくやる、ごはんの半合炊きのやり方に関して書いていきます。
あくまで自己流なので、違うやり方であったり、それは間違っている!と思うところもあるかもしれませんが、広い心で読んでいただければ幸いです。
実践は自己責任でお願いしますね。
一回目は大抵失敗しがちなので、家で一度練習してから野外でチャレンジすることを推奨します。
また、火を扱うので、火事には注意してくださいね。
用意するもの
- クッカー(アルミ◎、チタン✕)
- お米 半合(90cc / ml)
- 水 適量
- クッカーのフタ
- 熱源(焚き火は✕)
・クッカー(コッヘル)
半合なので、大きくないモノがおすすめです。直径10〜12cmくらいがベター。
素材ですが熱伝導率の高いアルミが一択と言って良いほどオススメです。
チタンはやめてください。伝導率が低いので、難しい上に焦げ付かせる確率も高く、上級者向けです。ステンレスもできないことはないですが、アルミのものよりは難易度は上がります。
大きめのコッヘルやメスティンでも、半合という少ない米の量ではむずかしいです。
・お米 半合(90 cc / ml)
洗う手間が省けるので無洗米がおすすめ。けど、無洗米じゃなくても全然大丈夫です。どちらかによって水の量が多少変わります。
・水 適量
容器や季節によって変わりますが、自分は無洗米90ccに対して大体90cc〜110cc位でやってます。無洗米じゃない場合は、米を洗った時に水を含むのでちょっと少なめにしましょう。
計量できれば良いのですが、なければ家で何回か練習して目分量で覚えておくと良いと思います。目盛りのついているシェラカップやクッカーなどあると便利です。
・クッカーのフタ
必需品です。ジャストサイズや純正品ではなくとも、クッカーを密閉できれば大丈夫です。素材はなんでも良いと思います。
写真のものはこちらになりますが、やかん代わりにしているクッカーのフタになります。ちなみにフタだけでも単品で売ってますので自分のものにあったフタを見つけてください。
熱源
これもなんでもいいです。アルコールバーナーやシングルバーナーでもカセットコンロでも。固形燃料や炭火でも良いですが弱火でやることが大事なので、高さなり量なりで調整しましょう。ただ、焚き火はできなくはないですがセッティングなど諸々難しいので、おすすめはできません。状況によっては風防が必要になります。
今回はP-153を使います。
手順
ざっと手順を書くと以下になります。
- クッカーに米と水を入れる
- 水に漬けて、しばらく放置
- 火にかけて沸騰させる(弱火〜中火)
- 炊く(弱火)
- 炊き上がり(火をとめる)
- 蒸らす
- 軽くかき混ぜる 〜 完成
大事なのは、2の水に漬ける作業と、3〜5で火にかけたクッカーの中の状態が今どういう状態にあるか把握することになります。
では、個別に手順を説明します。
1. クッカーに米と水を入れる
米半合(90cc)をクッカーに入れ、水を入れます。
前述しましたが、無洗米90ccに対して水は大体90cc〜110ccです。(冬はもうすこし多めにした方がいいかもしれません。)無洗米では普通の米であれば洗った時に水を含むのでちょっと少なめにしましょう。
写真の容器だと米よりも5mm弱位の水位。米よりもちょっと多めと言ったところでしょうか。水の量は水位を基準にするといい気がします。一度うまくいったら覚えておくといいです。自分はクッカーの内側にすこし傷をつけて印にしてます。
ちなみに・・・
米は小さいペットボトルに入れて持って行くと便利です。写真のボトルは350mlの容量ですが、米を入れボトルを軽くトントンと底をテーブルなどに打ち付けると380ml=二合は入ります。
半合ごとに目盛りを書いておくと量を間違えずにさらに便利です。馴れば目分量でできるようになりますが、馴れないうちは極力正確に量を計ってやりましょう。
2. 水に漬けて、しばらく放置
ゴミや埃が入らないように、蓋をして水に漬けてしばらく放置します。
ある意味、これが一番大事な工程です。最低30分は水に漬けておきましょう。45分くらい漬けておけば間違いないと思います。
水に漬けておくことはすごく大事なので、この手順は絶対に飛ばさないように!
怠ると芯が残ったり残念なことになります。
逆に言うと、これさえちゃんとやっておけば、失敗する確率は低くなります。失敗したところで多少のことで済む気もします。
また水に漬けている間に何か別な作業をしてて、器ごとひっくり返すアクシデントも起こりがちなので、これまたご注意を。
夏は短めで大丈夫ですが、失敗したら嫌なので僕はオールシーズン、一律45分を目安にしてます。漬けすぎて失敗することもあまりないと思います。
僕の友人はキャンプ場についたら、テントをたてる前に米を水に漬けることを先にやってます。笑
3. 火にかけて沸騰させる(弱火 or 中火)
しっかりと水に漬けたら、ここでやっと火にかけます。まずは沸騰させます。
火のかけ方は諸説ありますが、自分は容器をしっかり温めたいので、大体ここから最後まで弱火でやります。(冬は外気温が低くて沸騰に時間がかかるので、最初は中火で始めて、沸騰してきたら弱火にします。)沸騰するとフタが開いてしまうので、上に石や使ってないカップなど、なんでもいいので重しを置きましょう。
写真では見にくいですが、僕の場合、弱火というかむしろトロ火でじっくりとやってます。(撮影している季節は夏ですが、状況によりけりなのであくまで参考程度に)
風が強いと火力が不安定になったり消えてしまうので、風防などを使いましょう。なければ何かしら工夫を。固形燃料や炭でやる場合、またはあまり弱火ができない場合は高さや量でうまく調整してください。
しばらくすると、漏れ出る湯気だったり、耳を近づけて聞こえるグツグツとした音だったり、動く蓋だったりで、沸騰するとなにかしら分かるので見逃さないようにしましょう。
4. 待つ(弱火)
沸騰してきたら、弱火でじっくりを待ちます。
中火にしていたら、弱火にしてください。じっくりと時間をかけるのもコツだと思います。
大体10〜15分程度で炊きあがります。意外と短い時間の中なので油断しないです。
(時間はあくまで参考程度に。状況によりけりなので。気温などで変わってきます。)
中の状況は音でなんとなく確認できますが、途中で蓋をあけて目視で確認、または箸を刺して下の方を確認しちゃうのもアリです。
とにかくクッカーの中が、どんな状態か把握しましょう。
慣れてくるとなんとなくで分かるようになります。
5. 炊き上がり(火をとめる)
聞こえたり聞こえなかったりしますが、パチパチ言い出したら炊きあがりだと思っていいでしょう。パチパチ言い出して、長く放置すると焦げ付きますので注意を。
確認して、大丈夫だと思ったら火をとめてください。
水っけが多いなと思ったら、もうちょっと火をかけておきましょう。
6. 蒸らす
最後の作業です。フタを開けて確認し問題なければ、再度フタをして5〜10分ほどまた放置して蒸らします。
多少固くとも、蒸らすことで多少緩和されます。
蓋をしたまま、クッカーをひっくり返すのもOKですし、そのまま待つのもアリです。
7. 軽くかき混ぜる 〜 完成
蒸らしが終われば全て終了です。軽くかき混ぜて空気を入れてふっくらした状態でおいしく食べましょう。以上になります。
まとめ
最後にまとめると・・・
- クッカーはアルミ製のものを使う(チタン厳禁)
- 水の量を間違えない(季節によるので注意)
- しっかりと水に漬ける(45分くらい)
- 弱火でじっくり
- 現状確認と把握(沸騰〜 炊きあがり)&目視可
- 蒸らす
これらのことを守れば、失敗するにしてもそんなにひどいことにならないはず!
楽しんでチャレンジしてみてください。
長文最後までありがとうございました。