プロダクトデザイナー深澤直人氏による、水差しのような注ぎ口で、シンプルで生活に溶け込むやさしいデザイン。マットなホワイトで清潔感がある中に、つつましいかわいさがあって無印らしいデザインであるとも思います。
お湯が湧くのは早いのですが、機能がシンプルかつ必要最低限で、温度の設定などはできません。それがネガでもありポジでもあります。
沸騰しても本体がたいして熱くならず、触っても全然大丈夫で、転倒時のお湯漏れを防止する構造になっているので、ペットや子供がいても安心。最大容量は500ml。重量約1.40kg。税込4,990円。
購入した経緯
自分は今まで昔ながらの金属製のケトルで、ガスコンロで火をかけてお湯を沸かしていましたが、最近、色々と思う所があって購入しました。
電気ケトルに手を出さなかったのは、モノを増やしたくないとか、普通の金属製のヤカンで不自由はないなどが、主な理由だったのですが・・・・、
まあ、電気ケトルを買ってヤカンは捨てればいいし、火を使わないのであれば火事の心配もないし、何よりもうちにはネコがいるので、より安全な方が良いだろうというということで購入することになりました。(ネコは意外と賢いところもあるので、特に危なかったこともなかったんですけどね)
正直な話をすると、バルミューダの電気ケトルに惚れていました。
ですが、やっぱりネコのことを考えると、本体が熱くならないし、注ぎ口も尖っていない無印のモノが、うちには適しているのと、お値段が比較的安く、デザインも良いのでこちらにしました。
今となっては、非常に気に入っていて、こちらにして良かったと思ってます。
では、実際に使ってみてのレビューなります。
僕の場合、用途としては
- コーヒーをドリップ & ティーパックでお茶
- インスタント味噌汁
- たまにインスタントラーメン
となっております。
実際に使ってみて
1. 安心安全
本体がたいして熱くなりません。温かい程度には熱くなりますが、湯を沸かした直後でも本体に触っても全然大丈夫です。火傷の心配はないと思いますが、蓋の蒸気孔は注意。(後述)
また、転倒時にもこぼれない構造になっていて、安全性は充分担保されたモノだと思います。ペットや子供のいる家庭でも比較的安心だと思います。
2. 湯気はほとんど出ない
湯が湧いた直後に少しだけ出ますが、ほんの少しだけ。ただし、蓋の上に小さい蒸気孔があり、湧いた直後のちょっとした間だけは熱い湯気が少し出るので、触らないように注意が必要。取っ手から見て開閉スイッチが蒸気孔より奥にあるので触りやすく、そこはマイナスポイントです。
3. 蓋の脱着
僕は容易だと思ってます。が、他のブログなどを見ていると、そうでもない意見がチラホラ。
確かに片手だと脱着しにくいかもしれません。
逆にいうと、取っ手も掴んでいれば簡単です。僕の場合、蛇口から直接水を入れるので、外すときは片手は取っ手を掴んでいて、簡単に感じますが、ミネラルウォーターなどペットボトルや水差しを使う人には、不便に感じるのかもしれません。
4. デザインが素敵
完全に僕の主観ですが、まあ、ここはあまりお気にせずに。
深澤氏も好きで、無印も好きなので、かなり贔屓目に見えてます。笑
5. コーヒーのドリップに支障なし
大きめの注ぎ口ですが、一気にお湯が出る構造ではないので、調節しながらお湯を出すことが可能です。コーヒーをドリップして淹れる分には不自由ない印象。逆にドリップにこだわる人には向かないかもしれません。
6. お湯の出方が遅い
コーヒーを淹れる分には良いのですが、逆言うと手早く一気に出すのには向いてません。できないことはないですが、料理で使うのは難しいと思います。
7. シンプルな機能
これも良いと取るか悪いと取るか分かれるところですが、スイッチは一つのみで、オンにして沸かすのみです。非常にシンプル。
ですが他社で温度を設定できるモノもあるので、そこは求めるモノによりけりと言ったところ。僕の場合はこれで充分です。
8. 温度設定はできない
というわけで、こちらは前述と同じ。沸かしている最中にオフにできるので、ぬる湯もできなくもないのですが。笑
9. 容量が少ない
見た目のわりに、あまり水が入りません。スペック上500mlですが、実際に使うとなるとそこまで入れられません。一人暮らしで使う分には良いけど、家族の人は足りないかもしれませんね。僕の場合、コーヒーを淹れるか、インスタントの味噌汁を作るくらいなので充分ですが、容量の面でも料理などには向きません。
規定量以上入れて沸かすと溢れます。
10. 中のお湯が少ないと、若干注ぎにくい
僕はこれが一番ネガティブに感じたところでした。お湯が少なくなると、かなり角度をつけないと出てくれなくなります。最後まで出し切るのを諦める人の方が多いと思います。ちなみに全部出し切るとしたら、90度以上傾けることになります。
11. コードがかさばらない
今となっては当たり前ですが、コードが巻き取れるようになっていて、それぞれ適した長さに調節できます。
まとめ
以上、箇条書きになってしまいましたが、実際に使ってみた感想でした。
デザインはともかくとして、やっぱり道具なので、自分の求めている機能だったり、自分の環境によって、ベターなモノを選べると良いと思います。
ネガティブな部分も書き連ねましたが、僕の場合、このケトルはとてもマッチしているので、総評しては良いモノだと思います。
ご拝読ありがとうございました。